「フィリピンのサラダボウル」ルソン島北部のベンゲット州ラトリニダード訪問
フィリピンに到着して4ヶ月、初めての旅行に行きました。といっても半分仕事みたいなもので、日本の有機農業を普及している団体とフィリピンで農業をしている日本人を訪ねることが目的です。
訪問先はルソン島北部のベンゲット州ラトリニダード。私が住んでいるクエンカからは、同じルソン島ですがバスで8時間ほどかかります。
ベンゲット州ラトリニダードは、標高1500mの高地で首都マニラと比べると気温が10℃ほど低く年間を通じとても涼しい場所。イチゴ・コーヒー・高原野菜が特産品で、特に野菜は「フィリピンのサラダボウル」と言われるほどの一大生産地だそう。「野菜栽培」職種の私としては期待が高まります。
まずはラトリニダードで農家をしている方を訪ねました。お忙しい中、快く畑を案内していただき感謝です!ラトリニダードは山岳地帯なので、野菜の一大生産地なのに条件が悪い場所が多く、この日訪れた畑も家から崖と言っても良い急斜面を降りた畑でした。機械も入らないし収穫物を運ぶのも大変。チンゲンサイやレタス、ニラ、ズッキーニなどを栽培していました。栽培方法や資材の入手方法なども興味深く、人と違ったことをしないと生き残れない農家としての厳しさも感じとても勉強になりました。
次の日はJAEC(国際農業者交流協会)の研修に参加し、木酢液製造施設や畑、集荷施設や地元の市場などを見学しました。こちらもとても興味深く、自治体や国と共同で活動することも多いそうで、大きな団体ならではの難しさも感じることができました。
前後にマニラの隊員宿泊所に宿泊したので、全行程4泊5日の旅。言葉ができない私にとってバスやホテルの予約など正直大変でしたが、少し自信がつきました。(ヒヤッとするトラブルもありましたが、それはここでは書きません💧)
ラトリニダードの景色が、クエンカとは違いすぎてここは同じフィリピンなの?と思うほど・・・自分の任地だけを見てフィリピンを語ってはいけないなぁと、もっと色々な場所に行ってみたいと思うようになりました。
Salamat po
ラトリニダードの景色。山の斜面にたくさん家が建っています。
日本人農家さんの畑。涼しくてもやはり虫の被害が多いので、
被覆資材を多用していました。
変わった形のビニールハウス。韓国製だそう。
ラトリニダードの市場。一番手前はキヌサヤです。
ストロベリーフィールズのお土産屋さん。
色々な種類の野菜をビニール袋に入れた野菜を販売。
ここのお店は一袋80ペソ(=約200円)。
購入したお土産。イチゴジャム、コーヒー粉、イチゴ味のお菓子、ポーチ。
もっと色々買えば良かった、と後悔。